ドッキリ企画「コミュニケーションを強要するエレベーター」


 毎日のエレベーターがウザイ。そう思う方は,多いはずだ。自動ドアでもいいし,ATMでもいい。もちろん,自動販売機でも,駅のホームの放送でもいい。一方的に,かつ,大量に話しかけてくるくせに,そっちペースでコトを進めてしまう。だったら,喋んなよ!と思うでしょ?


 「ドアが閉まります。ご注意ください」
 「5階です」


たかだか,この繰り返しなのだ。人間は,自分と関係のなく話しをされるのを聞き続けられるほど,忍耐強くはない。列車の中でのオバさん同士のデカい声での会話や,路上やコンビニでの携帯電話での通話を,浴びせられるのは,本当に辛い。
 こうした現状に一石を投じる…,わけじゃなく茶化してしまおうというドッキリ企画を思いついた。題して「コミュニケーションを強制するエレベーター」。


男:一人でエレベーターを待つ。
エレベーター:ドアが開く。
男:エレベーターに入り,行き先階のボタンを押す。
エレベーター:「ドアが閉まります。ご注意ください」
男:「…」無言。
エレベーター:「安全確認はされましたか?」
男:「…」無視。
エレベーター:「ドアが閉まりますから,ご注意ください」
男:「はぁ?」
エレベーター:「いいですか?閉めますよ」
男:「えっ?」
エレベーター:「『えっ?』じゃないです。シカトは止めてください。ドアを閉めるのでぶつかるといけないので注意をお願いしているのです。いいですか?」
男:「あぁ,はい」
エレベーター:「はい,それでは閉めまーす」ドア閉じる。

− 行き先階 到着 −

と,やり取りを要するわけ。


 いまの「無視を前提にコトがなる世の中」というのは,やはりオカシイと思うのでね。