芥川賞・直木賞の落選候補作ブックフェアをやってみてはどうかな


 ニュースで,芥川賞直木賞の文字を見かけた。あー,また半年が経ったのだな,と思うのと同時に,本屋では作品が平積みされるのだろうな,と思った。
 結果として,いや,授賞のねらいとして当然なのだが,話題となり,大きく扱われる。読み手の満足は別として。賞は,賞の授受が話題になればなるほど,賞の存在理由として確からしいものとなる。権威やセンセーショナル,ファッションなど,「扱い」が大きくなればなるほど,よい。
 出版社の仕掛けは,それでよいだろう。情報発信としてはそれで正しい。だが,個別の本屋は,それでよいのか。出版社の仕掛けに唯諾々と従うだけでよいはずが無い。なので,タイトルの提案である。両賞の落選候補作ブックフェアをやってみてはどうか。
 実は,あの本,こんな本も。落選作だ。その棚づくりを嬉々としてやるであろう,書店員の楽しげな表情が目に浮かぶ。
 ほら,店長さん!出番ですよ。やってみなさいよ。