2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧
新書のヒット作である。第2次世界大戦の最大の戦死者を出した一連の戦闘・独ソ戦である。しかしながら,これまで全容をわかりやすくコンパクトにまとめた本は無かった。第2次世界大戦は,日本人にとっては日中戦争であり,南洋戦線であり,太平洋戦争であ…
野望や夢を語るのではなく,徹底したリアリストの東大大学院教授・金井先生による自治体議会論である。序章「議会の意義」において,事例とされるのが阿久根市・竹原市長,大阪維新の会を主導した大阪府・橋下知事らの首長暴走である。すでに起きてしまった…
御存知・辞書編纂者の飯間先生の最新刊である。新聞連載をもとにしているので,小気味よくページが進む。サラサラっと。だが,取り上げられる言葉の一つ一つは,さすが,飯間先生がコレクションした「引っかかる言葉」であった。日本語の現在をシャッターで…
キーン先生の生涯最後の新聞連載である。95歳。日記といってもさすがに,最近の出来事よりも,昔の話しや本人の思いの方が多くなる。そして,繰り返し,同じ話も出てくる。この本を読む醍醐味は,繰り返される話を「老人だから」と,いやはや,こりゃどうも…
読後,「あ゛ー,頭を使った」と口をついた。見えないこととは,世界を理解していないわけではない。目の見えない人は,目の見えない人の世界があり,その理解や認識の仕方を,見えてる側から解釈していく。そのことがフルに脳を使わせる。この疲労は既視感…