月曜日には,図書館で本を借りたい

 finalvent先生が,村上春樹海辺のカフカの書評を書かれたので,偶然の巡り会わせに感謝しながらエントリーを書くことにする。

 今日,市立図書感の分館で,村上春樹の「東京奇譚集」を返却し,「アフターダーク」を借りた。「東京奇譚集」は,「神の子どもはみな踊る」と同様に,「救いのある話し」で「らしくない」と感じたし,ホッとしたりもした。これが,村上の言うコミットメントの成果なのかなぁとも思った。この辺りが,finalvent先生が折に触れて言われる年齢というものなのかとも考えるし,村上のデタッチメントの時期から今日までの間に,サリン阪神大震災以外の何かがあったのだろうと思う。「ねじまき鳥クロニクル」については,その第3部には私自身ももう一度決着を付けないといけない思っている。どうも納得がいってないのだ。

 さて,本当は,昨日の月曜日に返却したかったのだが,当市の図書感の休館日だった。返したいのに返せないもどかしさと,借りたいのに借りられないもどかしさがあった。これは,これまでも月曜日に何度も感じた思いだった。週末,とりわけ日曜日をオフとして過ごすと,そこから沸き立つものと,月曜日に新たに職場で仕事の刺激とが相まって,「本を借りよう」との動機付けになる。

 ところが,休館日なのだ。これで何度か,割り切れない思いがあった。なぜ,月曜日が図書館休館日なのか,と。


 以前に,E市の元図書館長と図書館の休館日について話しをしたことがあった。彼曰く,週休二日の体制として,週末に連続した休みを与えようとすると,土曜・日曜のシフトか日曜・月曜のシフトになってしまうのだ,という。なるほど,一見もっともらしいが,これは「みんなで一斉に休む」ための名残であって,これをこのままいまの時代に適用するのはどうかと疑問を持つ。

 みなさーん,月曜日には図書館で本を借りたくなりますよね?!


アフターダーク (講談社文庫)

アフターダーク (講談社文庫)

東京奇譚集

東京奇譚集

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)