万国の痛がりよ,今こそ蜂起せよ!

 痛がりの同士よ!ついに,この時がきた。我々の痛さの度合いを客観評価してくれる道具が登場したのだ。


「Pain Vision」: 痛みのレベルを数値化 : Gizmodo Japan(ギズモード・ジャパン)


 痛い,痛いと叫んでも,母親に「また,お前はそうやって痛い!って,もう口ばっかり」と,まともに取り合ってもらえなかったあの痛みの度合いが客観的に数字で伝えることができるようになったのだ*1。これを夜明けと呼ばずして何と呼ぼうか。

 大げさだねーっと呼ばれ続け侮蔑感さえ味わったのが,嘘のような客観「痛さ」時代の到来である。もはや我々は,伝えきれない感覚に隷属する実ではない。今こそ,正々堂々と痛さを主張できるようになったのだ。


 さて,この「痛さ」だが,指先のさかむけをはがしきる時の痛みと,鼻毛を抜く痛みと,口内炎の痛みと,肋間神経痛の痛みと,虫歯の詰め物がはがれて刺激が直撃する痛みと,...etc,とそれぞれの痛みに序列がついてしまうということだ。結構,どれもこれも痛いぞ。七転八倒の痛みだ。どうなる痛みチャンピオンシップ!どうなるあの痛みの真実!

*1:もっとも,単純へたれ痛がりがバレてしまう恐れもあるのだが