医師の信頼と技術とは,病理を明らかにするために医師自身が手を動かす施術による


 昨日の午前中に,整形外科に行ってきた。
 年明け頃から続く肩の痛みなのだが,すでに別の病院にはかかっていたのだが,どうにも芳しくない。こんなものか,とは思っていたのだが,しょっちゅう,痛みが走るので,決心し別な病院にかかってみた。セカンドオピニオンというやつだ。
 評判とのことだったが病院についてみて驚いた。ビッシリなのだ。なるほど,こういうものか。受付では「2時間ほど,お待ちいただきます」とのことだったが,実際は1時間半ほど待った。
 医師と簡単なやり取りの後,患部と部位の特定になるのだが,前にかかった病院では,患者である私が「こう動かすと痛いです」の説明をした。今回は,医師が私の腕をとり,肩の関節をどのような状態にすると痛いのかを,腕を前後,上下左右に動かし,指で肩のまわりを押すなどして確かめてくれた。医師は,そのいくつかの「動作確認」で得心した様子であった。
 患者である私は,医師の納得により安心する。症状を理解してくれたのだ,と。医師が首をひねるようであれば,わかってくれてないだろうなと思い,治らないのじゃないのだろうか,と疑問に思う。実際,前にかかった病院では,よくわかんない様子だった。
 なぜ痛いかの理屈がわかった(肩の関節が,私が転んだ時の衝撃で圧迫され,その際の痛みで,腕を無意識に動かさなくなっていたことで固くなっていった)ことで,気分が違う。治せるんだ,と思うようになった。まったく,病は気からだ。当面,湿布で対処することにしたが,これだけでも効果が期待できそうに思えてくる。前回かかった別な病院では,高額なMRI検査やヒアルロン酸の注射を受けたが,そのことは何だったのだろう,とさえ思う。
 結局のところ,医師の信頼と技術とは,病理を明らかにするために医師自身が手を動かす施術によるのだ,と私は思う。そのことで患者は,大いに安心をするのだ。何せ,患者は自分がどう痛いのすら,実際には,それほどうまく説明できておらず,その説明ベタを診察後に後悔していたりするのだから。