民事再生計画案提出期限は6カ月延期となりましたよ 〜 丸井今井,民事再生メモ(その2)


 2カ月前に,こう書いた。

 そして,現在なのだが,財産評定書・報告書提出期限は,いつに設定されていて,もう提出は済んだのか,さらに10月16日に作成することになっている再生計画とは,草案なのか,完成版なのか,最後の肝心の関門である債権者集会では同意を得られ,可決されるのか(可決されないと再生計画は認可決定にならない),疑問はつきない。


丸井今井,民事再生メモ - kazgeo::10%ダイエット


気がつけば,この10月16日が過ぎていた。はてさて,どうなったか。

 民事再生手続き中の丸井今井(札幌)は14日までに、札幌地裁から、再生計画案(実質的な清算計画案)の提出期限を当初の10月16日から6カ月延長して来年4月16日とする決定を受けた。

 延長したのは、財産を回収したり金銭に換える作業がまだ続く見通しで、債権者に対して配当する金額などが定まらないため。

 丸井今井は7月31日、三越伊勢丹ホールディングス(東京)の子会社である札幌丸井今井函館丸井今井に、札幌本店と函館店の事業をそれぞれ譲渡しており、債務整理などが終了すれば清算する見通し。


再生計画案提出 来年4月16日に 丸井今井−北海道新聞【経済】 (10/15 07:36)


はいはーい。「財産の処分が進んでませんよ」のお知らせです。このことについて,代理人が次のように語った。

 民事再生手続き中の丸井今井(札幌)は29日、10月16日までとされていた再生計画案(実質的な清算計画案)の提出期限の延長を、札幌地裁に申請する方針を固めた。

 申請は16日までに行う。期限は2回まで延長が認められる。延長期間は未定で、今後裁判所などと協議して決める。一般的な企業再生案件では2〜3カ月とする例が多い。

 延長するのは、財産を回収したり金銭に換える作業がまだ続く見通しで、債権者に対して配当する金額などが定まらないため。7月に閉店した旭川の売却先が決まっていないことも、一定の影響を与えているもようだ。

 申し立て代理人の橋本昭夫弁護士は「(大型案件なので)当初から期限を延長するのは織り込み済み。債権者などから反対もなく、作業は順調に進んでいる」としている。


丸井今井 再生計画提出の延期を申請へ−北海道新聞【経済】 (09/30 09:55)


そうすか。織り込み済みすか。そういうもんすか。順調すか。多くの人たちを振り回すことになったことも,債権者の欲の皮の突っ張り具合も。