「日経レストランONLINEマガジン」の言う「学生アルバイトの就職を支援しよう」に同意する


 いくつかのメルマガを配信を受けているものの一つに,日経レストランONLINEマガジンがある。つまらないメルマガは,宣伝ばかりだったり,リンク一覧だったり,内輪ネタばかりだったりするのだが,このメルマガは,配信にきちんと記事があり,結構読ませる。
 今週,配信されたなかに,【編集部のマルチスコープ】というコラムがあり,そこでは,「学生アルバイトの就職を支援しよう」と言っている。飲食店のコンサルタントが証明書を書いてあげた,というのだ。


ある外食店を指導中に、その現場で熱心に働いていた大学三年生が就職活動に不安を
感じていたので、個人的に「勤務評価証明書」という名称で、「挨拶やお辞儀を丁寧
にする」「周囲に気遣いができる」「任された業務を自分なりに考えて、工夫して
いる」といった、日頃の働き振りを証明する書類を作ってあげたところ、学生から
大変喜ばれたそうです。その後、学生は就職活動のため仕事を辞めてしまったので、
結果は分からないのですが、使い方次第でほかの学生より、面接時に優位に立て
のは間違いないでしょう。


面接官の性格や興味にもよりますが、就職時の面接の難関の一つは、「学生時代に
打ち込んだことは?」という捉えどころのない質問です。そこで推薦文付きで「飲食
店でのアルバイトです」と言いながら、仕事のやりがいや仲間とのチームワークに
ついて話せれば、少なくとも悪い印象は絶対に与えないはずです。また、「任された
業務を自分なりに考えて、工夫している」といった仕事への態度は、企業が新卒に
期待する資質のはずです。


店にとっても、推薦文を書いてあげた学生アルバイトが就職に成功すれば、店に恩義
を感じ後輩を紹介してくれたり、「あの店で働くと就職が有利」といった評判が立つ
かもしれません。少なくとも金銭を使わずに、頑張った学生への感謝の気持ちを伝え
られるという意味で、やって損はない取り組みだと思います。

 こうした雇用主の行為は,これまでも当然のように「大人のおせっかい」として,こっそりと行われてきたことじゃなかったのだろうか。いつしか,余分な汗かきが減ったことが,社会人への入り口を狭くしてしまっているのじゃなかろうか。「大人のおせっかい」が,コネや口利きなどと罵られてしまっては,やる気も失せるが,バカバカしいな。口添えやカオが,信頼できる情報ってことが多いんだよ。


 メルマガそのものは,過去の「編集部のマルチスコープ(&編集長のマルチスコープ)」として,「日経レストランONLINE」でも閲覧できるので,近いうちに,直接ご覧いただけるはずだ。