小飼 弾さんが紹介する前に,自分が読んでいた本があることに少し驚いたが,そんなことより弾さんが書評を書いてくれたことでこの本を一人でも多くの方が手に取るきっかけとなることを素直に喜びたい。
見ないこと,知らないでいること,関わらないでいること,結局は,自分だけは,自分さえよければイイって思いが,僕らの社会の根っこにあるがゆえのタブーなのだ。特殊な人たちは世の中からいないこととして考えているために。
と以前のエントリーでも書いたが,とにかく,まず,知ってもらいたいのだ。
弾さんは,こう言う。
福祉というのは、結局のところ、「かわいそうな誰か」を助けることではなく、「いつ不幸になってもおかしくない自分たち」を助けるために存在するのではないか。そうでなければ、わざわざ社会に参加し、その費用を負担する理由もまたなくなってしまうのだ。
少なくとも、私は本書から目を背けてはならない程度には社会から恩恵を受けている。そう思う方は、是非目を通して欲しい。そしてそういう人々に本書を行き渡らせるためにも、なるべく早く文庫化してほしい。
Dan the Lucky One
ああ,全くそのとおりだ。