明るく,楽しく,元気よく


 私は暗いぞ。まあ,たぶん,そうだ。第一,母親にそう言われて育った。あんたはネクラだ,と。ネアカ,ネクラという言葉が流行った頃のことだからたいして意味は無いのかもしれない。多分無いな。ノリで言っている。しょせん,おばさんの言うことだからね,どうせ,その程度だ(全国7千万のオバさんの皆さん,ゴメンなさい。他意は無いです)。
 とはいえ,「仕事,楽しそうにやりますよね?」であるとか「いまの仕事,好きでしょう?」などと言われる。バカ言うんじゃない。仕事は仕事である。だが,つまらない仕事でも面白く。面白い仕事はもっと面白く,を心がけては,いる。仕事とはそもそも苦役だ。そんなつらく,きついの中に,大きな社会全体の中との関係性を見出して,仕事を通じて社会に働きかけるということ,そこに面白さを見出し,「してやったり,へへへ」ではないか,と思う。そこに未来や夢があるのではないだろうか。そうした面白がる姿勢は仕事の中身への好き嫌いではない,と思う。どうだろう?
 昨日,手帳に「明るく,楽しく,元気よく」と書いた。さすがに,人生のツケや思い上がり,バチがまわってきて,思い煩うことの多さに辟易としている。私自身は,大して順風漫歩ではないと思うのだが,そんな甘っちょろい振り返りからして間違っているのだろう。そうしたろくでもない日々に,「明るく,楽しく,元気よく」は,とても励みになる。暗く,落ち込んだまま,日々を過ごすことも可能だ。だが,そこを「明るく,楽しく,元気よく」生きる。そのとおりはできていないのだろうが,そう心がける。すると,内側が少し温かかったり,少ししっかりしたりする。
 思うようにはいかないことばかりだ。ゆえにエネルギー補給が欠かせない。ならば,「明るく,楽しく,元気よく」という言葉もエネルギーにして前に進もう。