今朝,NHKラジオ第1放送「ビジネス展望」で内橋克人が飛行機のエンジンの話しをしていた。


 いつもの内橋節なのだけど。
 社会の安全装置を欠いた経済活動は恐慌に陥るという話しの例えで,飛行機の速度をよりあげようと機体を軽くしようと試みているウチに,翼についている一番重いエンジンを外してしまおうと考える者が出てくる。確かに軽くなる。ただし,それでは失速して墜落してしまう。いまの世の中で行われているのは,そうしたエンジンをとってしまうようなことだ,と。


 さて,このエンジン。社会を推進させる力として見たとしても,旧式となったエンジンは外さねばならない。そのエンジンをとりまく状況やルールが変わっていることもあるだろう。飛行機を乗ることの意味が変わって頻繁な航路に応ずることが難しくなっていることもあるだろう。どんなエンジンであっても,やがては外すことになるのだ。


 では,エンジンを外すとき,とは。それは,あらたな推進力,推進装置が登場したそのときだ。いまの社会で,エンジンを外す外的要因が増えているのだとしたら,求められているのは新たな動力だ。それを生み出すため,僕らはあらゆるレベルでイノベーションを起こし,この機会にどんどん,古いエンジンを外すべきなのだ。僕はそう思う。