成人年齢を引き下げて,景気回復しよう


 松尾スズキ朝日新聞のインタビューに次のとおり答えている。

 −−成人年齢を,18歳に引き下げようという動きが起こっているんですが。
 「いいですねえ。子どもは『早く大人になれ』と,せっついてやったほうがいいんです。ほうっておけば,日本社会は若さ偏重へ動き,子どもの温床になる。(略)


2010年1月9日 朝日新聞 オピニオン インタビュー 18歳「大人化」計画


私も,早くオトナになれ,大賛成だ。18歳,まだまだ元服に比べりゃ遅いもんだ。ただ,結婚年齢も男女とも18歳に合わせた方がイイと思うけど。
 さて,この成人年齢引き下げだが,2カ年に渡って段階的にやると良いと思う。まず,20歳から19歳への引き下げ。これで,その年の20歳と19歳の2年分の連中の「成人式需要」が発生する。翌年,19歳から18歳への引き下げで,今度は,その年の19歳と18歳の2年分の連中の「成人式需要」が発生する。成人は,成人式の晴れ着,写真,居酒屋のセレモニーや新・大人需要だけでなく,登録手続などのコンピューターシステム需要なども発生する。しかも2年に渡って倍増するのだ。倍だよ,2年間だけの特需だけど,200%だかんね。これで,不景気だと言うんだったら,需要をつかみ損ねてるよ,と言ったげる。
 この成人年齢18歳化は,多面的に影響が派生する。教育機関への影響が大きいけど,とりわけ,大学の意味が変わる。大学が「大人が,すき好んでわざわざ勉強するところ」に変わる。子どもがモラトリアムを過ごす場所ではなくなる。そうすると,一度,社会に出た後に,もう一度勉強したいと思った人たちの入学も増えるだろう。何せ,入学者は全て,「大人」なんだから。そのためにも,OECD各国と同様に大学の授業料は全て国が面倒を見ることにしなきゃ,と思うんだけど,話しがそれたな。
 高校生活も変わるし,18歳,19歳の妙な2年間が変わるだけで,日本の風景の多くが変わる。ある2年間,大人のニューカマーが倍増するだけで,社会へのインパクトは大きい。気分や意識の数値である景気には強く影響する。早速,来年度からやりませんかね。