ケータイのマナー 旧・Column Kazuhiro 2000

 定期的にメディアには,「公共空間における携帯電話・PHSのマナーを守ろう」という趣旨の広告が載る。病院内における電波発射が医療機器に障害をもたらすこととは違う。あくまでマナーを問いているのだが,それは,ある一定の空間内に目的の異なる不特定の人間が,時間を共有する際のマナーのことだ。つまり,留守電記録の再生/メールの送受信はマナー違反にならないし,誰にとっても,耳障りにならない上品な会話もマナー違反とならない(アレッ!)。
 そう,問題にすべき対象が違うのだ!広告で対象にすべきは,周囲を意に解さず,「内輪」の意識の中に,耳と脳と口を集中させてしまって,内容とヴォリュームが下劣になってしまっていることだ。決して,ワイヤレスであることそのものが問題じゃない。
 オフィス内で,マナー違反の固定電話の会話を耳にしたことはあるだろう?
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