スポーツカーに乗るということ


 今日,5月30日はロータリーエンジン搭載車初の販売日だそうで,40周年を迎えた。
 今日,銀行前を通り過ぎたとき,ちょうど,銀行の駐車場に入ろうとする真っ赤な RX-8 を見た。しかも,ドライバーは,おばさんである。年齢は50歳なかばくらい。すれ違うように見たので,実際はもっと上かもしれない。いいな,と思った。以前にも,年配の方がアメ車に乗る姿について書いたが,人生の円熟に入ろうかとする頃に,スポーツカーに乗るのは,いい選択である。余裕のある方は,ぜひ,お勧めしたい。日本の風景が良くなるし,なにより,年を取るというのも悪くないな,と思わせる。そうした気持ちを若者に起こさせるだけでも大変な効果だ。
 若者が新車でスポーツカーを買うのは,あまり感心しない。そこにお金をかけるのではなく,暇を見つけてクルマの勉強をし,できることなら整備士の資格を取り,車検を自分でとれる位の技能を身につけ,中古車を格安で維持する生活を選んだ方がずっといい。そうしてクルマを愛でて学ぶことは多いし,突然の理不尽な故障に悩ませられることも多いだろうが,それでいい。モノや機械というのは,そんなもんだ。そうして古いスポーツカーと過ごす時間は,きっといろんなことを教えてくれる。
 だからこそ,そうした若者たちへの中古車供給のためにも,新車でスポーツカーを乗りこなす年配のたちが増えてくれなくては困る。スポーツカーが似合うのは,それに耐えうるだけの人生を送った人のことだ。

Let's Drive !