正しい合唱鑑賞の仕方


 仕事がら,小中学校の合唱コンクールのご案内をいただく。こうした行事へも出来る限り都合つけて出席するようにしている。
 今日の「歌声の集い」では,選曲もすぐれ,ノリもよく元気よく歌っていた小学生の姿が印象に残った。聞いているうちに,聞き手側として歌い手側の彼らと最もコミュニケーションのとれる鑑賞方法を発見した。これはぜひ,お試しいただきたい。

  1. 全体を見る(特に印象深い者に視線を固定しないため)。
  2. 指揮者の特徴を把握し,指揮者に惑わされること無く,指揮者から焦点を外す。
  3. 歌い手一人一人の顔を順に見ていく(身振りや服装を気に留めないこと)。
  4. 曲の長さによっては,顔を2周目,見る。


ポイントは,顔を順番に見ることだ。顔の美醜や表情の愛らしさを鑑賞せよ,と言っているのではない。一人一人の集合体であることを発見できること,そして,一人一人に想像を巡らせることが出来るからだ。
 全体の一人だし,一人一人が全体をつくっているのだし。