国際関係への指向を確認してしまう


 ぼんやりとテレビを見るがままに見る
 テレビに表示される番組表で見つけたオカモッチとテジマッチの「BS-i パナソニック スペシャル」は,陰謀論を抜きに「力の源泉」などとポジティブになってしまう話を取り上げるもんだから,腰が浮いたやり取りになってしまっていた。どうせなら,科学や経済,文化をつくる人材の話はほどほどにして,グラスルーツの政治の話に時間を割けば良かったのに,とも思ったが,こちらの話題についてもそんなに岡本行夫と手嶋龍一にとっては得手ではないのかもしれないなと思った。
 それでもポジティブなアメリカと,そのヘゲモニーとつき合わざるを得ない日本という国が,どういう力とそれを産み出す源泉を自分たちが持たなければいけないか,を考えさせられる。それは未来の問題ではなくいまの問題であり,子どもたちの問題ではなく自分の問題としてどれだけ引き寄せて考えられるか,でもある。
 続けざまに,NHKスペシャルにて冷凍ギョーザ関連を眺める。進んだアメリカのシステムが紹介される。バーガーキングの社内システムは「ふーん」てな感じで感心していたが,電子カルテによる情報収集と警告の体制には,頭を抱える。日本人のシステムを共通基盤として動かすことについての不毛さは絶望的ではないかとすら思う。メーカーごとにバラバラなシステムキッチンや,欧米にならってサイズは統一されてはいても使いこなしている人を結局見かけないシステム手帳であるとか。それは,電子カルテもしかりであり,CALS/ECもしかりだ。
 こうしたテーマ別の関心ではなく,国際関係に関わることを指向している自分がいて,それを心の奥底に押しとどめて,そうした指向を「隠蔽」するかのごとく過ごして来たわけだが,なにかしら具体的なアクションをしてもいいのだろう。大きく後悔するよりもチャレンジなのだろう。ガマンは良くない。
 好きな「MASTERキートン」を読む週末だ。

第六回「アメリカ その力の源泉とは?」 (03月30日放送)

「覇権」国家アメリカが岐路に立っている。対外的にはイラク戦争の泥沼化、国内では不動産バブルの崩壊で景気後退局面に入りつつあるとも言われている。そんな中、今年は大統領選挙の年。1年かけてアメリカの「王」を選ぶ選挙でもある。一年後、選ばれた指導者=王はどう対処して行くのだろうか?
現在地上に残された唯一のスーパーパワー〜死語ではあるが〜の源泉を岡本行夫が取材、アメリカとの外交関係のあるべき姿、日米同盟について議論します。


対談相手:手嶋龍一(外交ジャーナリスト・作家 慶応義塾大学教授)


BS-i パナソニック スペシャル 岡本行夫のニッポンという国へ

中国製の冷凍ギョーザによる中毒事件が今も波紋を広げている。事件の真相は明らかになっていないが、その後も様々な冷凍食品から有機リン系殺虫剤の成分を検出。中国をはじめ世界中からの輸入によって食卓が支えられている日本で、「食の安全」への関心がかつてないほど高まっている。

こうした事態を受け、中国で加工食品を製造している日本のメーカーでは、これまでの安全対策の見直しと強化を開始。問題となった冷凍食品を販売していた生協は、原因の究明と再発防止策の検討を急ピッチで進めている。また国産への需要が急速に高まったため、業者の間で、品薄になった野菜の争奪戦が起きるなど新たな混乱も広がりはじめた。

国家をあげて行われているアメリカの異物混入対策なども紹介。食の安全や安心をどう守るのか、国や企業にいま何が求められるのか、我々は日々の食生活をどう見直す必要があるのか、専門家による議論をまじえながら考えていく。


NHKスペシャル|「食の安全」をどう守るのか 〜冷凍ギョーザ事件の波紋〜