脂ぎった顔が虹色に光らない理由


 べたつく,テカる,におう季節がやってきたわけだ。皮脂ってやつによって。疲れて帰ってきて,べたべた,ギトギトになっていたとして,1)ハラ減った,2)眠い,3)風呂入りてぇの優先順位の中で,どーしよーと思いつつ,メシ食ってボケッとすると電気をつけたまま,ウトウトしだして,ダメだ。寝るべき。気持ちワリーけど,やっぱ,寝ようと早起きしてシャワーで…。と,自分を甘やかす。そんな季節がやってきたわけだ。
 ところで,このアブラなのだが,これだけ顔中をしっかり,コーティングしているわりにはテカる以外の反射か無い。ほら,あるでしょ,水たまりに浮いたオイルのてろーんとした妖しい虹色。ほかには,シャポン玉のてろてろりんとした表面を移動する虹色。そうですよ,あの虹色が同じ油なら顔が7色に反射しないのはなぜなのだ。

・油が水に浮くと、薄く広がります。
・水と油では性質が少し違う(屈折率が違う)ので、
 油の表面
 水と油の境(油の裏側)
 の二箇所で、光が反射します。
・表で反射した光と裏で反射した光が干渉して、油の厚さと見る角度に応じて色がついて見えるんです。


油膜はなぜ虹色? - Yahoo!知恵袋


まず,油が虹色に見えるのは,薄く広がった油が水と混じりあわずに表面を覆ったときに,均一になっていない油の厚さの具合のため,光がいろんな色に反射してしまうため,らしい。
 では,顔の場合,皮脂とはどんな油であろうか。

 皮脂膜とは、皮脂腺から分泌される皮脂(油分)と汗腺から分泌される汗(水)が混ざり合ってできた物で、よく「天然のクリーム」と称されます。
(略)
 脂肪酸は脂質を構成する代表的な成分で、肌を弱酸性に保つ働きがあります。酸化すると皮膚刺激や臭いを発生します。脂肪酸は遊離脂肪酸とも呼ばれますが好ましい言い方ではありません。


皮脂膜の構成成分(組成)と役割・仕組み | 大きなツバサ〜美肌生活のススメ〜


終了である。皮脂とは「油っぽいもの」であって,油そのものではない。水などとの混合物である。それゆえに,テカリはするものの虹色の反射はしないのだ。
 それにしても,7色にギラついてると気持ち悪いよね。