「平日のプライベートタイム」という問題ではないよな

「あまり行きたくない」と「NG」を合わせると、男性で3割、女性では4割。つまり3割を超える男女が、会社関係の人と飲みに行くことをおっくうに思っている。「たまにならOK」は男女とも半数近くいるが、「会社の人と平日の夜どこかに行くとしたら『飲み』でしょうけど……たまになら仕方ないけど、基本的には面倒だよね」みたいに思っている人が多数派なのだろう。
 上司や会社の人と飲みに行くことがOKかどうかは、オフの時間は仕事をはなれて自分の時間を過ごす生活スタイルかどうかより、そもそもお酒を飲むのが好きかどうかに左右されるような気もする。だから会社の人とあまり飲みに行きたくない男女は、飲みに行くこと自体が、たとえば合コンなんかに行くことも、おっくうに思っているのではないだろうか。


女性の39.6%が、上司や会社の人と飲みに行くのがイヤ:@niftyビジネス


 キレイな酒の呑み方。切り上げ方であったり,断り方であったりと酒席そのものをどうつくり,どう振る舞うかを知っているかどうかというのが一つだよね。難しいけど。
 もう一つは,「対話による理解」についてだろう。理解そのものよりも,相手を理解しようとする興味関心を向けようとすることの喪失があるんだろうよ。「どうせ,この人に話しをしたって面白いはずが無い。だから,話す価値がないのだ。それだったら,もっと自分のことに,自分の興味関心にのみ,時間を使いたい。ああ,めんどくさい」,と。
 よく言われるコミュニケーション不足,コミュニケーション能力不足とは「もしかすると,この人と話しをすると自分がこれまで知らなかった何か,また,これまではつまらない話しの連続だったけども次は面白いことを話すかもしれない」との期待を失っていることにあるんだろう。
 だとするならば,人や社会への無関心,「私は私の興味のあることだけがしたい」とひどく狭い視界に生きている人間の増加をこのアンケート結果は語っているのではないか。それと同時に,人は煩わせ合って生きているということ,また,自分の時間を他者に使って初めて「活きる」ということの実感がなく,便利で情報が多く,それによって選択肢も多いため,どこまでも「自分」,「自分」が先行する社会に,僕らは生きている。
 こんなことを思いましたよ。