リーダーが自分に言い聞かせること


 私が入ってるMLで引用したので,記録にここにも載せとく。


 リーダー論はいくつもあるけど,以下は,構成員がリーダーに期待することではなく,リーダーが自覚することとして考えてみるとよいだろう。もっとも,これが唯一解ではないと思うが。
 まあ,メモとして。

 逃げない。ぶれない。そして,しゃべらない。
 日本三景の一つで特別名勝・松島の一角,宮城県東松島市の宮戸地区。大震災に伴う津波被害からの復興を目指すまとめ役の一人,奥田邦行さん(56)はこの1年,自らにこう言い聞かせてきた。
 30年ほど勤めた漁協を離れ,(略)地区の市民センター長に推された。
 宮戸には浜ごとに集落が四つある。気質は異なり,確執もある。貧乏くじだった。
 腹をくくった。集落ごと,住民ごとに意見をひらすら受け止めるこれに徹する。
 (略)
 高台移転の議論が,一気に熱を帯びた。その分,苦労も増える。SANAAと住民の意見が食い違ったり,住民同士が口論を始めたり。
 震災から1年,集落ごとの移転先がやっと決まった。「ただ座っていただけ」が,奥田さんの口癖だ。
 被災地には,何人の「奥田さん」がいるのだろう。


「被災地のリーダー」 窓 論説委員室から 朝日新聞 2012年(平成24年)4月16日