id:finalvent先生が何度かふれている「ビルとアンの愛の法則」について私も書いておこうと思う。結論めいたところからになるのだが,
幸福とは何?
対人関係の中から,欲しいものを欲しいときに手に入れ,
気分よくなれること,それが幸福である。
p.18 「ビルとアンの愛の法則」
では,その幸福というものは,
他人が幸福を左右する
社会的動物である人間の幸福は,対人関係に左右される。
他社との対人関係,そこから幸・不幸が生まれる。
自己に対して抱く感情は,いつも他者との関係で左右される。
p.14 「ビルとアンの愛の法則」
そうした他人との対人関係の中で,
感情とは?
ふつうの対人関係の中で,
他人が引き金になって生みおとされるものが感情だ。
p.16 「ビルとアンの愛の法則」
この感情が生まれる対人関係をどう築くかについて,この本では,永続的な関係,関係の継続を目的として主に,緊張の緩和を説く。むしろ,そのことだけと言ってイイ。別な言い方をすれば,ある種の諦観であって,こんなものなのだから,熱くなること無くゆるりと躱せばいい,と説く。finalvent先生は,
「ビルとアンの愛の法則」という小さな本には、え、それを知っていたら人生楽だったのという知恵がぎゅっと詰まっている。
と言うように,この本に出てくる何気ない言葉は知恵の固まりであって,噛みしめてこそ,と言っておこう。ただ,この本というものは,「心がけ」の本であって,実際に「使える」言葉集,テクニック・マニュアルの類いではない。なので,「勧めますけど,一定のもどかしさが残ると思いますよ」と余計なことを付け加えておきたい。いま,(おそらく自分も含む)多くの人たちが求めるのは,即効性のある,このシチュエーションには,このフレーズといったものではなかろうか。逆から言えば,それほど,今の社会では緊張度が高まってしまって,”なるべく早く”,”すぐに楽に”を求めている。
いや,待て。食って,寝て,スッキリしないまでも,リラックスしてから始めることを勧めた方がよいか。本書にあるとおり。
- 作者: 井上篤夫,ウィリアムナーグラー,アンアンドロフ,William Nagler,Anne Androff
- 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
- 発売日: 1991/06
- メディア: 単行本
- クリック: 8回
- この商品を含むブログ (4件) を見る