それでもボクは未来にかける側でいたい


 今日,コーヒーを買う。ホントはずいぶんと前に切らしていたのだが,ペーパーフィルターを買いに出かけるタイミングを逃していた。それで,保管用の瓶に僅かに残ったコーヒーに手をつけられずにいた。やっと,瓶をカラにしたのが週末で,今日の Things to do の「コーヒーを買う」をやっと実現できた。まあ,そんなもんだろ,大人は。で,買ったコーヒーは,



コモドドラゴン前回買ったコーヒーの印象がよく,同じアジア/パシフィック系となった。
 若い男性(男子と呼ぶ方が適当なのくらい)店員とのやりとりは,こう。私がコーヒー豆カウンターに立つ。どれにしようかと思って,今月のコーヒーを見ると軽めのコーヒー。そうじゃないんだなー,私の欲しいのは,もう少ししっかり感が欲しいのだよね,などと思っていると,この若い男性店員が声をかけてくる。試飲しませんか?と言うのだ。まぁ,予想がつく味なのだけど,せっかくなのでいただくことにする。予想どおり。あ〜,軽い。おそらく,つまらなそうな顔をした私に対し,どのようなコーヒーをお探しですか?と聞いてくる。あんまり通ぶったことや講釈を垂れるのも嫌なので,前回のコーヒーが気に入っていたのです,と伝える。前回のものは期間限定ではあったので,同じものを揃えることはできない。そこで,アジア/パシフィック系の中から候補を2つに絞り,そこから最終的に決定したのが,このコモドドラゴン
 これに決めたとき,この店員がさらに声をかけてくる。コーヒーにお詳しいんですね,と。「いやー,それほどでも」と照れて言ってしまえば,私はのはらしんのすけ,オラ5歳になってしまう。ここは適当に受け流す。「はあ」。すると,彼が続けて「僕も濃いめの味が好きでコーヒー好きで,いろいろと飲んでいるんですけど,お詳しいな,と思いまして」と言ってくる。しょうがねーなー,「ガキの頃から飲んでるから」と,おそらくまんざらでもない顔をして,やり取りをしていたと思う。このあと,豆を挽き,支払を済ませ,コーヒー豆購入スタンプカードと一連の行程を済ませたところ,この店員が最後に,「感想を聞かせてください」と言ってきた。いいね,お前。ウソかホントかわかんないけど,コーヒーに関心があるのはよく伝わってきたよ。去り際に私は「たいてい,夜,勤務なの?」と聞いた。彼に感想を伝える必要があるのだろうから。
 なに,コーヒーを買ったというだけの話しさ。それでも,自分よりずっと若い初対面の店員とコーヒー豆のことで,ちったあコミュニケーションを交わすことができ,スタバのよくできた社員教育の賜物なのかもしれないけど,そのことに満足と感心をしている。そうした彼が,私よりずっと長い未来の時間を持っているのである。ならばボクは,未来にかける側でいたい。