やはり,市民参加が必要な司法

 3日午前,裁判員6人と補充裁判員3人を選ぶ東京地裁の「選任手続」には,47人の市民が足を運んだ」
 地裁は今回,73人の裁判員候補者に呼び出し状を発送。6人には届かず,18人は仕事などの事情で事前に自体が認められ,初公判のあったこの日は49人が出席を求められていた。無断欠席は2人。出席率は約96%の高率だった。
 「これほど多くの人が来るとは思っていなかった」。各種の世論調査結果などから,来るのは6〜7割だと見込んでいた地裁幹部は驚きを隠さなかった。


(時時刻刻)根付くか「市民裁判」
朝日新聞 2009年08月04日(火)付


 これほどまでにPRが行き届き,裁判員について報道されている中で,候補者の通知が既に届き,かつ,今日の裁判の呼び出し状が届いたにも関わらず,無断欠席をする甚だ不当な人間が多数いるなどと見込んでいた裁判所関係者に,今回の「出席率は約96%の高率」をもってして,市民の良識ある行動が社会を築いているのだということを理解させたことの意味は大きい。やはり,司法への市民参加は重要なのだ。
 今回,ご多用の中,義務を果たされた多くの方々に感謝したい。お疲れさまです。