英語を勉強し直している

 以前に英語について書いたエントリーにトラックバックをいただいた。偶然とはいえ,英語を勉強し直し始めたところなので,このことについて書く。

 いくつか理由がある。
 どうにも,社会が根っこのところから変わる気がしてならない。近いうちに底がスコーンと抜けて,社会のある部分の仕組みが不能になる気がする。国際金融資本が世界を跋扈し,その通る道を破壊してまわる,という悪辣なグローバリズムのイメージではなく,互いがよりオープンに,フェアになることで起きる変化という意味でだ。


だからこそ本来インドや中国でできることを日本でやっていちゃだめなわけじゃないですか.振れる仕事はどんどんオフショアに振って,国内では付加価値の高い仕事や,オフショアリングできないサービスをやれば良いんです.世界はどんどんフラット化しているのですから

(略)

日本の雇用流動性が低いことによって新しい技術の普及が阻害されていたことが,SaaSによって改善どころか米国以上に加速する可能性があるものの,一歩間違えるとソフトウェアだけでなく運用保守/その後ろに付くサービスまで根こそぎ海外に持っていかれる懸念はあります.

 けれどもSaaSの普及でIT利活用の遅れている中小企業/サービス産業の生産性が上がれば,経済全体で見れば大きなプラスかもしれません.米国企業にしても単独で生き残ろうとするのではなく,中国,インドといった世界中のそれぞれの地域の強みを活かして新たな価値を創造しようとしているのだから,日本に閉じこもって,どうやって生産者余剰を増やしていくかという議論をしても,出口はみえないのではないでしょうか.


Software Design×はてな - SaaSが日本の情報サービス産業をこじ開ける日―労働ビッグバンの挫折


ということは,だ。僕らはインドや中国に発注できるように,英語で仕様書を書き標準的な国際価格でサービスを納品するよう,国際競争下での価値の創造を進めていかなければならない,ということだろう。もはや「小銭入れの国際化」ですら想像しなければならない状況ではないだろうか。
 抵抗はあるだろうが,ナイーブな話しではない。
 

実際のところ、好きか嫌いかなどいくら議論しようが、英語を実用面で国際語として習得しなければならないというのは、フランスですらどうしようもない現実になっている。


極東ブログ: フランス人も英語を勉強しなくちゃね


わけで,起きる変化を受入れようと思うし,具体的なことは分からないが使命や責任を感じることには応えようと思う。
 そのために,英語を勉強し直している。